出土品の保全活動

登呂出土品の保全をすすめています

登呂遺跡の出土品は、土器と木製品が中心で、これらが「弥生時代の生業や集落の実態を初めて学界に示した遺跡からの出土品で、戦前から戦後にかけての日本考古学の研究史を語るうえで欠かせない資料」として、775点が平成28年に重要文化財に指定されました。

出土品は保存処理が行われておらず脆弱な状態のものが多いため、平成30年度から保存修理事業を始めました。まずは14年間をかけて木製品を中心とした459点の修理を行います。修理は、出土品にとって優しく必要最低限なもので、可逆的な方法で実施します。

修理の事例

片口形木器

修理前
修理後

杓子形木器

修理前
修理後

田下駄

修理前
修理後

事業の概要

所有者 静岡市(実施:静岡市教育委員会)
期 間 平成30年度~令和13年度
費 用 文化庁補助金(1/2)、静岡市(1/2)
実 績 平成30年度:37点
平成31年度:43点
令和2年度:31点
令和3年度:28点
令和4年度:26点
令和5年度:25点
修 理 静岡県埋蔵文化財センター(平成31年度~令和5年度)
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